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第18回「日本で最も美しい村」美瑛 丘のまちびえいフォトコンテスト審査結果発表!

2021.05.13

2021年 第18回「日本で最も美しい村」美瑛 丘のまちびえいフォトコンテスト

▪️審査を終えて   前田 晃

 

丘のまちびえい フォトコンテスト」も今回で18回目となりました。

例年1月後半に審査会を開いてきましたが、今年は4月になってようやく開催することができました。

毎回どんな写真をみせてもらえるのか楽しみにしていますが、今回も力作・意欲作が多数寄せられました。

応募される方々の熱意に改めて感謝申しあげる次第です。

 審査会場で作品を一目見て、応募総数こそ例年より少ないものの、全体のレベルがまた一段あがったように感じました。

厳正な審査の上、各賞を決定しました。入賞作については、各評をご覧いただければと思います。

美瑛の丘は、類いまれな地形を有し、四季折々さまざまな風景と出合うことができます。

その出合いを大事にすることが、風景写真の基本だと私は思っています。

入賞作はそれぞれの出合いを、自分なりの発見と工夫で、見事に作品に仕上げていると感じました。

  全体に写真のレベルが上がったと書きましたが、プリントの仕上がりも以前よりずっと良くなりました。

ただ、まだ彩度が高すぎるプリントも目立ちます。

派手な方が目立つと考える方もいるかもしれませんが、審査員は地味な良さを決して見逃すことはありません。

あまりに彩度の高いプリントは、逆に入賞を逸する可能性があると、ご承知おきください。

さまざまな出合いが用意された美瑛の丘で、「これぞ私の美瑛だ」「これぞ私の出合いだ」という風景をカメラにおさめ、

引き続き当コンテストに、ふるって応募してほしいものだと願っています。

 

️■グランプリ(1点)

「ノロッコ号,丘を目指す」   石合 純夫さん

 

鉄道写真がグランプリを受賞したのは、もちろんはじめてのことです。丘の高い所からやや俯瞰気味にノロッコ号を捉えています。

画面中央に、すべてが集まる構図が効果的です。半逆光の光線をうまく生かしています。

色づいた小麦畑が美瑛ならでは彩りを添えて、秀逸な鉄道風景に仕上がっています。

(前田 晃)

 

 

■準グランプリ(2点)

「白い恋人」   小林 慎子さん

 

昨年(2020年)の1月に開催した観光協会主催の冬の美瑛撮影会の時の作品です。

丘にベールのような冬霧が流れる絶好の条件でした。この作品はその霧の上がり際、タテ位置構図で、丘や木々の連なりの中に、ふたすじの霧を捉えて見事です。

私ももちろん現場にいましたが、タテ位置は思いつきませんでした。講師冥利につきる作品です。

(前田 晃)

 

「朝日に輝く霧」  東倉 祐治さん

今回は優秀賞に霧の写真が2点入りました。

こちらは秋の霧です。美瑛町立美馬牛小学校の塔と輝く朝霧を、幻想的かつ色鮮やかに捉えてドラマチックです。

紅葉も良いアクセントになって、季節感の表現も文句なしです。

何回もチャレンジしたのではと思いますが、チャンスをうまく生かして、素晴しいと思います。

(前田 晃)

 

 

 

 

 


■入選(4点)

「朝焼けに染まるロールの丘」 佐藤 直也さん

 

下側を2センチほどカット(上に向けて)空の部分を2センチほど多く入れることにより大地と空のバランスが良くなります。右側面の小さなロールが半分ほど切れているのが残念です。左側面に空間がありますので左側面を5ミリほどカットする(右に向ける)事によりロールが全部入り良い作品になりました。露出補正も+0.5ほど上げると上部の空も青くなり、右側空半分の赤い部分は明るいオレンジ色になり雲の色も青みかかった色となり良かったっででしょう。たった場所と狙いは頭が下がります。良い作品です。

(黒川 政司)

 

 

 

「初夏の陽気」   三上 彰一さん

 

タイトルの「初夏の陽気」にぴったりの写真です。6月の中旬からルピナスが咲き始め、ラベンダー、ジャガイモの花と彩りの季節が続いていきます。美瑛の象徴でもある十勝岳連峰を背景に入れ、背景をぼかすことにより花が引き立っています。

残念なのは、ルピナスの周りが雑然としていることです。

写し方は良いので、もう少し細部に気を使った方が上位作品となるでしょう。

(阿部 俊一)

 

 

「夕日を浴びた赤い屋根の家」  天野 留美子さん

 

斜光線に赤く染まる、十勝岳連峰と丘景色と一軒家。早春の夕景の最高の一瞬を捉えた作品です。おそらく作者は、ここがお気に入りの撮影ポイントで、何度も通われたのではないかと思われます。

近くには「新栄の丘」という、有名な観光地がありますが、そのすぐ近くでも素敵な写真を撮影できるのが、美瑛の素晴らしいところです。これからも美瑛でお気に入りの撮影ポイントを沢山見つけてください。

ちなみに私も、この季節の夕景は特に心癒されます。

(黒川 一博)

 

 

「氷結のブルー」  柴田 克司さん

 

湖面の蓮状の模様、から松の紅葉の上に雪があり毎日見ても良い写真ですが、湖面左側の白い部分が気になります。白い部分に目がいき美しい蓮状の模様が弱くなってしまいますので、右に5センチほど向け(白い部分を5センチほどカット)て右側の蓮状を多く入れた方が良かったですね。でも良い写真です。次回も期待しております。

(黒川 政司)

 

 


■特別賞(6点)

「奇跡の瞬間」  横江 憲一さん

 

 

 

 

 

 


「夕照の輝き」 鶴橋 富男さん

 

 

 

 

 

 

「美しき霧氷」 池永 千里さん

 

 

 

 

 

 

「朝焼けを見上げて」 岡久 存幸さん

 

 

 

 

 

 

「春の余韻」 加藤 明彦さん

 

 

 

 

 

 

「夏銀河」 浦滝 正男さん

 

 

 

 

 

 


第18回 丘のまちびえいフォトコンテスト審査について

応募総数 258点  応募人数 73名

(審査)

委員長    写真家:前田 晃氏

委員     写真家:阿部 俊一氏 委員 写真家:黒川 一博氏 

           写真家:黒川 政司氏 

 

観光協会三役他

 

今年も沢山のご応募ありがとうございました。


写真・映像撮影にあたってご協力ください

 丘のまち美瑛は、十勝岳連峰を背景とした雄大な自然と農業生産の場である広大な畑、山林等が一体となり季節ごとに変化するパッチワークのような農業景観そのものが観光資源となっています。丘の個性あるれる農業景観をつくり出し、保全しているのもこの地域で暮らす農業者の皆さんです。

 丘の景観を楽しみ、この地域で写真・映像を撮影される方々に、農業者の生産活動を妨げるような行為を慎んでいただきますようお願いいたします。また、写真や映像を撮影する際は、互いに譲り合い、マナーとルールを守って下さい。

 撮影マナー・ルール (NPO法人写真映像協会)


 

※上位3作品の展示発表は 2022年1月下旬 ビエールギャラリーにて予定しています。詳細決まり次第 改めてお知らせいたします。