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とうもろこし~夏の味覚~

美瑛の夏の味覚といえば・・・やっぱり?!

このふさふさの頭がついている緑の農作物はなんだろう?


こちらは美瑛町の主な農作物のひとつ、とうもろこしです!
北海道の人たちは「とうきび」とも呼びます。

 

いつ頃、美瑛にとうもろこしがやってきたの?

とうもろこしは16世紀にポルトガル人によってアメリカ大陸から運ばれ、
日本で本格的に栽培されるようになったのは明治時代に入ってからと言われています。

昔は飼料用として栽培されていましたが、明治時代(19世紀後半)に入り、人々の食糧として作られるようになりました。

今では日本全土に広まるとうもろこしですが、本格的に栽培されるまでに大きな役割を果たしたのが北海道の大地でした。

北海道開拓に伴い、それまでになかった新種であるスイートコーン(甘味種)、
デントコーン(馬歯種)などの品種をアメリカから導入したことが始まりと言われています。

そう考えると美瑛町では、100年以上も前からとうもろこしが栽培されていると言えるかもしれませんね!

数えきれないほどのとうもろこし!

北海道は、日本全国の中で最も多くのとうもろこしを生産しています。

2018年の北海道のとうもろこしの収穫量は83,600トンでした!
北海道でのとうもろこし栽培がいかに広いかということが良く分かりますね。

美瑛町の収穫量は3,990トンで、北海道の中で5番目の収量を誇ります。
これだけでも町の経済にとって不可欠な農作物だということが言えますね。

 

とうもろこしはどのように栽培されるの?

とうもろこしの芽が初めて種から顔を出すとき、このようにとても小さな草の葉っぱのようです。

下の写真のように、初春に種を撒く際、「マルチ」と呼ばれるビニールシートに守られている芽もあります。
マルチは雑草を抑制したり、保温効果や防虫にもなり、小さな芽を守るのにとても便利なんです!

マルチに守られている小さなとうもろこしの芽

最初は見えないほど小さいですね!

 

とうもろこしのお花は風媒花(ふうばいか)といって、
虫たちに花粉を運んでもらうお花とは違い、風が花粉を運び、受粉する仕組みとなっています。
そのためとうもろこしの畑は他の農作物と少しレイアウトが違います。

株同士の密度を高く、2列ひとかたまりにして植えます。
そうすると受粉もしやすくなり、風で倒れることも防ぐ効果があるんです。
ちなみにとうもろこしの頭からもさもさと出ているヒゲの正体は、実はとうもろこしの「めしべ」です。
長く伸びるめしべは「絹糸(けんし)」と呼ばれ、
私たちが食べるとうもろこしの粒の一つ一つから伸びていて、そこに花粉がついて、受粉します。

ですので、とうもろこしの粒の数とヒゲの数は同じなんですよ!
粒の数は品種によって違いますが、大体600粒くらいです。
またとうもろこしトリビアとして覚えておいていただきたいのが、
雌花(めばな)は2つ一組で咲く特性があるので、とうもろこしの粒は偶数個になるんです!

とうもろこしを輪切りにするとよくわかるのですが、芯の周囲にぐるっとついている粒の数は必ず偶数になっています。
一粒一粒外して数えなくてもわかるんです。

ぐんぐん成長して、いつか私の背を追い越してしまいそう!

 

とうもろこしは、120cm~150cmの高さが一般的ですが、晴れた日にはぐんぐん成長して、
種類によってはものすごく高く、2メートルを超えるものもありますよ!

 

とうもろこしはどのように収穫されるの?

そろそろ収穫しても良い頃かな?

 

とうもろこしはどんどん成長し、ヒゲの色が変化して、実が収穫に近づいていきます。
でも農家さんはまだ安心できません!

なぜなら、甘くて美味しいとうもろこしが好きなのは人間だけではないんです…。

お腹をペコペコに空かせた美瑛に住む動物たちにとって、みずみずしいとうもろこしはまるでファストフードのようです。
ヤンチャなアライグマ、騒がしいカラス、そしてヒグマも美味しそうな匂いに惹かれて興味津々です!

「このあたりに、美味しいとうもろこしはあるかなぁ?」

 

いよいよ8月、9月に入り、とうもろこしは収穫を迎えます。
でも葉っぱに隠れている実が食べ頃かどうか、どうやって判断するのでしょうか?

美瑛の農家さんにはそれを見分ける2つのポイントがあります!

1つ目は、とうもろこしのヒゲを見ることです。
このヒゲが黄色からこげ茶になれば収穫時期の合図です。

2つ目はとうもろこしの実の上の部分を優しく握ってみて、実が大きく引き締まっている感じがしたら収穫適期と言えます。
中にまだ隙間があるような感じがしたら、収穫はまだ早いということですね。

もちろん中身を確認するために実を巻いている葉っぱをむくことはできますが、
葉っぱをむいてしまうと害虫被害のリスクが高くなります。
なので、あまり安全な確認方法とは言えませんね・・・。

とうもろこしの実が収穫していいかどうか判断するのは、美瑛の農家さんにとって大チャレンジですね!

ヒゲの色が茶色に変わっているので、もう収穫してもOKのようです!

 

とうもろこしも他の農作物のように、もちろん機械で収穫することはできますが、
農家さんはひとつひとつ手で収穫をしています。

手で収穫した方が、どのとうもろこしが出荷できる大きさか早く、簡単に確認できます。

これで出荷よし!

 

美瑛ではどんなとうもろこしが食べられるの?

さて、ここで皆さんに質問です。皆さんが想像するとうもろこしの色は何色ですか?

大半の方は「黄色!」と答えたことでしょう。
実は美瑛町の場合は、その答えでは半分しか正解していると言えません!


ここ美瑛町では黄色い種類だけではなく、白い種類も育てられています!
美瑛でメインに育てられている種類は「ゴールドラッシュ(黄色)」と「ピュアホワイト(白)」という種類です。

「じゃあ白いとうもろこしと、黄色いとうもろこしの違いってなに?」と疑問に思う方もきっといらっしゃると思います。

黄色いとうもろこしには、とうもろこしを黄色に染める「カロテノイド」という天然色素が豊富に含まれています。
カロテノイドは消化されると、体内でビタミンAを生成するため、白いとうもろこしよりも栄養価が高いと考えられています。

その一方で、白いとうもろこしは糖度が高く、水分が多く含まれていて、生でも食べられます。
甘くてとってもジューシーですよ!
ぜひ皆さんも、ご自身で白と黄色のとうもろこしを味見しませんか?
夏の人気の体験プログラム、「え? とうもろこしを生でまるかじり!? 美瑛でトウキビ収穫体験」では美瑛の畑で、
とうもろこしを手もぎして、美味しい白と黄色のとうもろこしを食べ比べすることもできますよ!
皆さんはどちらがお好きでしょうか?

え?とうもろこしを生でまるかじり?美瑛でトウキビ収穫体験

催行期間
8月上旬~9月下旬
所要時間
約2時間

お土産に美瑛とうもろこしがご希望の方には、採れたての美瑛産野菜を販売するアンテナショップ「美瑛選果」がおすすめです!

 

美瑛選果

住 所
〒071-0204 北海道上川郡美瑛町大町2丁目
TEL
0166-92-4400
営業時間
季節によって営業時間が異なります。詳しくは美瑛選果ホームページをご覧下さい。
定休日
選果市場・小麦工房:無休 / レストラン・選果工房:水曜日定休

その一方、食べるだけで満足という方には、以下のレストランがおススメですよ!
とうもろこしの季節には、期間限定でとうもろこしメニューを提供しています。
皆さんも美瑛の旬な野菜、とうもろこしをぜひ味わってくださいね♪

レストラン・アスペルジュ

住所
〒071-0204 北海道上川郡美瑛町大町2丁目 美瑛選果内
TEL
0166-92-5522(予約・問い合わせは電話のみ)
営業時間
ランチタイム : 11:00~14:30
ティータイム : 14:30~16:00
ディナータイム : 17:00~19:00
定休日
水曜日
※11月は土日祝日のみ営業
※12月~3月は全面休業

bi.blé

住 所
〒071-0224 北海道上川郡美瑛町字北瑛第2 北瑛小麦の丘(旧北瑛小学校)
TEL
0166-92-8100
営業時間
4月~10月 :
ランチ 11:00~14:30
ディナー 17:30~19:30
11月~12月 :
ランチ 11:00~14:00
ディナー 17:30~19:00
定休日
4月~10月:火曜日
11月~12月:月曜日~木曜日
※1月~3月は全面休業

 

美瑛の広い空と、大地で元気に育った夏の味覚
ジューシーで甘くて美味しい、とうもろこしはいかがでしょうか?