冬
雪の色 神秘の冬景色
雪は、何色ですか?
「雪はもちろん、白!」
そう、多くの人がそう答えると思います。それでも間違いではないんですが。。。
でも、ここ美瑛の雪の色は、ただ「白」というだけではないのです。
美瑛の冬の旅はカラフルな雪の世界。ちょっとご案内させて下さい。
雪はどうして白いの?
「氷」は透明なのに、同じ水である「雪」は白。
なぜか、不思議だと思いませんか?
雪に包まれた美瑛の丘は真っ白
様々な波長を持つ太陽などの光は、物によって反射され、人間はその反射された波長を持つ光を「色」として認識します。
そして、人が見る事の出来る❝全ての波長の光”を反射された時、その物の色は「白」に見えるそうです。
反対に、当てた光全てが通り過ぎてしまう物は透明。
では、雪の結晶は………
ひとつひとつは光が全て透過する透明。
でも細かな結晶がたくさん集まってできた”雪のかたまり”は、入ってきた光をあっちの方向、こっちの方向に次々と反射させ(乱反射)、結果、全ての光を跳ね返して”白く”見えるそうです。
透明な粒の塩や砂糖が白く見えるのも、氷の粒でできた雲が白いのも、透明な白身を泡立てると白くなるのも、同じ理由というわけです。
色々と長く語りましたが、”山盛りのかき氷”で例えると、とても分かりやすいかもしれません。
透明な氷は、かき氷にすると、細かな隙間に含まれた空気が光を反射し、白く見えるようになります。
この真っ白な雪景色は、光のいたずら?だったんですね。
そこで本題。ここ美瑛で見える雪。 実はいつでも白く見えるわけではないんです。
「じゃあ、美瑛の雪って、何色?」
ピンクの山
様々な天候条件が重なると、黄昏時に美しい現象が現れることがあります。
「大雪山連峰がピンク色?!」
標高の高い山の頂だけを、夕日が照らしてピンク色に染める現象、「ALPENGLOW(アルペングロー)」です。
雪山が、よりいっそう美しく輝いてみえますね。
雪は真っ白から、幻想的なオレンジやピンクに彩られます!
太陽の光というのは、それぞれ波長をもっているので、その長さが空の色と関係しています。
目に見える光は、それぞれの波長で色が決まり、一番長いのは赤、そして一番短いのは青や紫色。
夕暮れ時、地平線に遠ざかる太陽から来る光は、日中より長い距離を移動する間に次々と吸収され、波長が長い赤い光けが届くことで、「夕焼け」の赤やピンクを生み出します。
その光が、真っ白な雪面を優しいピンク色に変えるのです。
ピンク色に染まる雪原。自然が魅せるわずかな時間しか見られない絶景。
虹色の結晶
想像してみてください。
冷え切った早朝、真冬の美瑛。外の気温はマイナス20℃。
玄関から外に出てみると、息を吸うのが痛いほどの寒さ。
寒い寒いと、言いながらふと見上げてみると、
空気中をキラキラと虹色の光が浮いていることに気付きます…。
これが、美瑛の一番寒い朝だけに見られる現象、ダイヤモンドダストです!
マイナス10℃~15℃以下の非常に寒い日は、空気中の水蒸気が凍ります。(これを「昇華(しょうか)」と言います)
その氷の結晶に太陽の光が当たって、キラキラと輝く現象が「ダイヤモンドダスト」です。
この神秘的な光景は条件がそろった時にしか見ることが出来ません。
・マイナス10℃~15℃以下の厳しい寒さ
・よく晴れていること
・風があまりないこと(風があると結晶が出来にくいそうです)
・ある程度の湿度があること
またダイヤモンドダストは空気が綺麗な地域だけで現れます。
ダイヤモンドダストがよく現れる美瑛町の空気はとても綺麗だと言えますね!
まれに「サンピラー(太陽柱)」という現象も美瑛に現れます。
サンピラーは太陽が空気中のダイヤモンドダストに反射して、柱上に輝いて見える自然現象のことです。
この気象条件が揃うことはなかなかなく、非常に珍しいんですよ!
冬になると、写真家たちが皆撮りたいと狙う、人気の自然現象です。
写真撮影が好きな皆さんも、プロの写真家さんのツアーに参加して、
美しいサンピラーやダイヤモンドダストの貴重な瞬間を狙ってみませんか?
写真家 阿部 俊一
- TEL/FAX
- 0166-92-8500
写真家 中西 敏貴
- TEL
- 0166-74-8169
atelier nipek(ニペク) café&gallery WEBサイト
美瑛ブルー
さて、ここからは、「雪」ではなく、雪とのコントラストでより美しく見える観光スポットについてご紹介いたします!
美瑛町を流れる美瑛川は、その青い色から「ブルーリバー」とも呼ばれています。
この真っ青な色は、諸説ありますが、白金温泉付近で合流する支流や「白ひげの滝」に含まれる温泉成分をはじめ、
アルミニウムなどを含んだ水と美瑛川の水によって生み出されています。
ブルーリバーが、青い池の青さの秘密ですよ!
夏のブルーリバー
川の周りの木々の緑により、夏のブルーリバーの青さは少し薄いように感じます。
しかし、雪が積もる季節には、ブルーリバーの美しさははっきりと見てとれます。
冬の魔法で、ブルーリバーの美しさ倍増!
この素敵なブルーはもちろん年中見られますが、真っ白な雪化粧した冬だからこそ、これほどまでに青さが際立っています。
丘のまちびえいDMOの体験プログラムには、ブルーリバーをより間近で見ることが出来るスノーシューツアーもございます!
不思議なブルーリバードリンクのおまけ付き~♪
そこはまるで北欧の世界♪
白金の森でスノーシュー体験
- 催行期間
- 12月下旬~3月下旬
( ※積雪の状況で変更になる場合があります。)
- 所要時間
- 約2時間
カラフルなキャンバス
皆さんはもう、美瑛の人気No.1観光スポットの青い池はご存知かと思いますが、冬の青い池はどうなっているのか見たことありますか?
いつでも青い水面が見えるとお思いの方も多いのですが、冬には凍ってしまい雪が積もると、そこはもう「青い」池ではないんですね…
「せっかく「青い」池を見に来たのに…」
しかし、この真っ白な池は、夜、美しいキャンバスに変身します!
ライトで照らされ、美しい青い池が再現されています。
暗闇の中、真っ白なキャンバスは万華鏡のように、様々なパターンや色で照らし出されます。
これが青い池?!これまでとは全く違う雰囲気ですね!
このイベントは毎年行っている青い池ライトアップです。
真っ白な雪に覆われた青い池を、魔法的なカラーで彩ります!
皆さんもぜひ、見に来てくださいね♪
今年のライトアップの点灯時間はこちらでチェック!
青だけではなく、情熱的な赤も登場?!
他の季節のように、雪景色の美瑛もカラーがいっぱい!
カラフルな冬の美瑛で、皆さんをお待ちしています!
雪の色 神秘の冬景色